多言語・多文化共生社会の教育課題リサーチ・ユニット|筑波大学┃ 多言語・多文化共生社会の教育課題リサーチ・ユニット|筑波大学┃

日本の小中学校や高等学校では、日本語の支援を必要としている子どもたちが年々増えています。その一方で、多様なバックグラウンドを持つ子どもたちに、適切な指導・支援ができる教員は十分ではありません。将来の学校教育や地域社会を、ことばの力で支える人材が必要です。

人をつなぎ、地域をつなぐ

多言語・多文化共生社会の教育課題リサーチ・ユニット|筑波大学┃

筑波大学では、茨城県の教育庁と協力して2020年に「グローバル・サポート事業」を始めました。各地域の中学校とオンラインでつながり、大学生が日本語サポーターとして外国ルーツの子どもたちの日本語学習をサポートします。
この4年間で、32中学校95名の生徒、82名の大学生サポーターがこのプロジェクトに参加してきました(2024年1月現在)。オンラインだからこそ、人をつなぎ、地域をつなぎ、みんなで学び合える仕組みづくりを目指しています。

多言語・多文化共生社会の教育課題リサーチ・ユニット|筑波大学┃
オンライン日本語クラスの様子
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中学校からの参加の様子

学校で、地域で、活動を広げる

学校では、グローバル・サポート事業に参加することで、定期的にアセスメントを実施したり、教室環境づくりをしたり、関係教員の連絡ノートを作成したりなど、それぞれの事情に応じて支援体制づくりを進めていただいています。また、地域のNPO法人による通訳・文書翻訳やキャリア支援のサポート利用も進んでいます。
外国ルーツの子どもたちを育む活動を、学校・地域・家庭の三者の連携へと広げていくことを目指しています。

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成長に応じてかかわる

大学生の日本語サポーターは、このプロジェクトを通して、生徒の日本語学習のサポートをするだけでなく、生徒の悩みやつまずきと向き合い、ともに歩むことで、自らも成長し、子どもへの言語支援に必要な力を身につけます。
また、アセスメントの実施や指導計画の立案など、学校教育において必要な支援体制づくりについても、学校と協力して進めていきます。大学の枠を飛び越えて学校や地域とつながることで、自分の学びが社会を変えていく原動力になる、そんなプロジェクトを目指しています。

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グローバル・サポート事業は
こんなプロジェクトです

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※現在、16市町村 24校 52名の生徒が参加しています
(2024年1月現在)

茨城県内の中学校の先生方へ

茨城県グローバル・サポート事業は、茨城県教育庁学校教育部義務教育課の事業の一環で実施しています。毎年度当初に開催される「茨城県帰国・外国人児童生徒連絡協議会」の中で事業説明が行われ、各市町村教育委員会を通じて各中学校へ参加生徒の募集があります。詳しくは、各市町村教育委員会にお問い合わせください。

その他、お問い合わせ

筑波大学グローバルサポート事業
研究代表:筑波大学人文社会系・准教授 澤田浩子
〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1 
筑波大学 人文社会系 澤田浩子研究室